「将来が不安で資産を積み上げていきたい」
「資産運用するなら確実に増やしていきたい」
このように将来へのお金の不安を抱えている方は年々増加しています。その要因はさまざまで「給料が上がらない」「支出だけが増える」「今の仕事に不安がある」などが挙げられるでしょう。
しかし今では、国が個人の資産運用をすすめている背景や、スマートフォンから手軽に投資がはじめられることもあり、最近ではより簡単に資産運用投資ができる状態になっています。
そのため、初期投資が10万円でも資産運用はしっかりおこなえます。
本記事では資産10万円からはじめられる資産運用の種類や損しないための注意点など、これから資産運用をはじめる方向けてわかりやすく解説。
最後まで読んでいただけるとご自身に合った資産運用が見つかりますよ。
本記事でわかること
- 元手10万円からはじめる資産運用
- 10万円から100万円に資産を増やせるのか?
- リスクを減らす資産運用
- 資産運用で失敗を避ける3つのこと
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資産運用は10万円からはじめられる?
資産運用と聞くとまとまった資金がないと運用ができないと考えがちですが、実は10万円もあれば十分はじめられます。
現在の資産運用は少額からはじめられる方法はいろいろあり、たとえば100円からはじめられる投資や月々1万円を積み立てる「積立投資」、10万円でも一括投資できる「スポット投資」などさまざまです。
また、10万円あれば株式投資も選択肢になります。株式投資は最低売買単位の1単元(100株)を購入すれば取引開始できるため、1株1,000円以下の銘柄であれば10万円を元手に株式投資もはじめられるでしょう。
さらに、株式投資でも3万円以下の銘柄を3つに分散する選択肢も可能です。
このように10万円が手元にあるだけでも、資産運用の選択肢はいろいろあります。
次は初心者でも可能な10万円からできる投資方法を紹介していきます。
10万円を運用するとどのぐらい儲かる?
では実際に『10万円』を元手に資産運用するとどのような利益になるのか?あくまでも参考程度に紹介します。
投資の種類 | 利回り | 10年後の資産額 |
---|---|---|
普通預金・定期預金 | 0,01% | 10万100円 |
個人向け国債・新型窓口方式国債 | 0,05% | 10万500円 |
投資信託・株式投資 | 3~5%(変動あり) | 利回り1%の場合=約11万円 利回り3%の場合=約13万円 |
※2020年当時の参考事例
上記のグラフをみて「え!?これだけ?」と驚いた方もいらっしゃるでしょう。
資産運用とはいってもあくまでも投資です。投資とはリスクとリターンがつきものであることを念頭におかなければいけません。
リスクが大きければ当然リターンも大きくなるため、リスクとリターンは常に比例関係である意識が必要です。
そのため、1から多額の資金を投入するのではなく、最低限のリスクにおさえつつ投資の仕組みに慣れていく方法が賢明であり失敗リスクもおさえられます。
よってまずは10万円といった少額投資からはじめる選択肢は、非常に適した選択といえるでしょう。
10万円を100万円にできるのか?
将来のために10年間投資し続け、利回り1%であれば資産額は約11万。この結果を考えると将来がまだまだ不安な気持ちになりますよね?
しかし、10万円が100万円になるとしたらいよいよ資産運用を本格的に続けたくなるでしょう。
結論、10万円から100万円に資産を増やすことは現実的に可能です。
しかし、中には「来年には100万円になる」と上手い話をしてくるケースもありますが、この場合は投資詐欺と思って間違いありません。
しかしながら、長期的に時間をかければ10万円から資産を100万円にするパターンは現実的になります。
たとえば、10万円を元手に平均利回りが「5%」であれば50年後には115万円となり、平均利回りが「6%」であれば40年後には「103万円」に。「7%」であれば35年後には107万円になる計算です。
このように複利をかけて数十年後には資産が10倍になる投資方法を「長期分散投資」といいます。
長期分散投資方法の一覧
長期分散投資方法を利回りごとの表にまとめると次のようになります。
平均利回り | 資産分散 | 平均利回り(過去20年分の平均)とリスク |
---|---|---|
5% |
|
平均利回り:5,3%
リスク:9,7% |
6% |
|
平均利回り:5,8
リスク:10,2% |
7% |
|
平均利回り:7,0%
リスク:12,6% |
分散して長期的に運用すると、将来の資産運用として効果的に仕組みが作用してくれます。
その際、平均利回りをどのように選択するかによっては分散方法も変わり、同時にリスクも変動するため長期的視点から資産運用を考える必要が出てくるのです。
10万円からはじめられる初心者にオススメの資産運用を紹介
資産運用は長期的運用がオススメとわかった。では、初心者がこれから投資をはじめる際、どの投資方法が良いのか?と気になるところです。
ここからは10万円を元手とした今からはじめられる投資方法を紹介していきます。
ご自身の目的や相性がいい投資方法の参考にしてください。
投資の種類 | 概要 |
---|---|
投資信託 |
|
株式投資 |
|
米国株 |
|
個人向け国債 |
|
ETF(上場取引信託) |
|
投資信託
投資信託とは、投資金をファンドマネージャーに預けて、代わりに運用をしてくれる投資方法です。
投資に詳しくない初心者でもファンドマネージャーが代わりに分散投資してくれるため、銘柄選びに迷うこともありません。
そのため、投資初心者や時間がなくて忙しい方などにオススメの投資方法です。
また、投資期間を5年や無期限に設定、投資先の決定(株式・債券・不動産など)なども選択可能です。
利益については、投資信託先により変動はありますが年利3,0%~10%が平均となり、主に分配金や売却益によって利益がかえってきます。
投資信託は基準価格の公表が1日に1回のため、株式投資のように常に相場をチェックする必要もありません。
ただし、ファンドマネージャーが代行するため手数料がかかります。
株式投資
株式投資とは企業株式を購入し、購入時より高値で売却益して利益を得ることや、企業が出した利益から配当金を受け取り収益を得る投資方法です。
また、一定数の株式を保有していると、企業から商品やサービスが受け取れる株主優待も同時に受け取ることもできるため、配当金と組み合わせればメリットもその分大きくなるでしょう。
上場企業の平均利回りは約1,9%となっており、配当金を目当てとした運用となれば、投資企業の業績や配当金の支払い状況で判断する必要があります。
株式投資をおこない短期間で大きく利益を得たい場合は、短期トレードが主になります。その際、市場環境など複合的に判断する必要や、大きなリスクが伴うことも考えるべきでしょう。
一方でリスクを抑える投資ならば、配当金や株主配当を受けて長期的に運用していく方法がオススメです。
また、株式投資は通常100株から取引可能ですが、そのほかに10分の1からはじめられるミニ株取引や、1株単位ではじめられる単元未満取引も存在します。どちらも配当金や売却益で収益を立てることが可能です。
しかし、ミニ株取引や単元未満取引は株主優待がないことや手数料が高いこと、銘柄が少ないデメリットがあるため、必要に応じて検討する必要があるでしょう。
米国株
AmazonやApple、最近ではテスラなど名だたる企業が多い米国株。米国株取引は魅力的な米国株を1株数万円単位から購入が可能です。2020年時点では「インテル」や「コカ・コーラ」は1株1万円以下で購入可能でした。
米国株のいいところは、日本株取引の場合は通常100株単位から購入が必要であったり、配当金は年に2回であったりなどですが、米国株は「1株から購入可能」や「配当金が年に4回」などのメリットがあります。
一見メリットが目立つ投資でありますが、アメリカ市場のはやい移り変わりに対応したり、為替によって損したりする場合もあるため、デメリットもしっかり理解しておきましょう。
個人向け国債
個人向け国債とは、日本国債を購入することを指しいわば日本にお金を貸す状態を指します。
国債における収益の仕組みとしては、債券保有者に国は定期的に利息を支払い、満期になったら元本をまとめて返す(償還)仕組みとなります。
個人向け国債は毎月発行しており、半年ごとに利子が支払われる仕組みです。
プランは、3年固定金利型満期タイプ・5年固定金利型満期タイプ・10年変動金利型満期タイプにわかれており、どれも0,05%の最低金利が保証されています。
元本の換金は1年後からとなっており、1年経過するまでは半年ごとの利子のみ受け取れません。また、満期になる前に換金してしまうと、直前の利子2回分金額×0,79685の金額が差し引かれてしまいます。
個人向け国債は日本が破綻しない限り元本割れのリスクは少ないといえますが、大きな利回りも期待できません。そのため、普通預金よりも利回りがよい運用を探している方に向いているでしょう。
満期まで待たないと約束した利息が支払われないため、満期まで国債を持っておくことが通常の運用方法となります。
ローリスク・ローリターンともいわれますが、長期的に保有して堅実に増やしたい方に向いているといえるでしょう。
ETF(上場取引信託)
ETFとは日経平均株価やTOPIXの株価指数に連動した運用方法です。ETFとは日経平均株価に連動を目指す運用のため、ETFを1つ購入すれば、実質225社分を分散投資する形と同じような効果が期待できます。
通常の投資信託は、証券会社や銀行で株式を購入して後日買い付けをおこないますが、ETFであれば証券取引所から直接リアルタイムで売買が可能です。
ETFの利回りは、購入するものや指数によって変動はありますが平均では「3,0%~7,0%」となり、さまざまな銘柄の数値から割り出されているため、分散効果も期待でき安定した利益を得たい方に向いています。
ただし、分配金を使い再投資できないことや、銘柄が少ないデメリットがあることに注意しておきましょう。
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資産運用のリスクを下げるには?
10万円でさまざまな投資ができることがわかりました。しかし、資産運用にはリスクがつきものと理解する必要があります。
たとえば、投資先となる企業が不調となれば、購入時より株式価格が下がってしまうと利益も期待できませんし、企業が倒産すれば元本の回収すらもできません。
資産運用はリスクをゼロにはできないものの、リスクを極力おさえる工夫は可能です。
資産運用でリスクをおさえる方法 | |
---|---|
資産分散 | 一つに投資するのではなく、さまざまの投資先を持っておく(株式・債券・投資信託・株式・預貯金・不動産・仮想通貨など) |
長期投資 | 短期間売買ではリスクも大きくなるため、長期的にコツコツ運用する |
時間分散 | 一度にフルベットではなく、タイミングをずらして売買する(積立投資や月に1回投資など市場の動向に対処可能になる) |
投資地域の分散 | 日本国だけではなく、資産を米国やユーロなどに分散する |
失敗は避けたい!資産運用で気をつけるべき3つのこと
資産運用はお金の不安を軽くするためにおこなう方が多いと思いますが、失敗は避けたいものです。国債のようなローリスク・ローリターンで運用したい方や、少しずつでも資産を増やしていきたい方もいるでしょう。
目的は資産を増やすことですから、ここでは資産運用していく上で気をつけたい3つのポイントを紹介します。
短期間で大きく増やそうとしない
資産運用でできれば大きく収益を得たいと思うものです。そこで短期運用で一気に資産を増やそうとしてしまうと、大切な資産がリスクにおされてしまい、結果的に大きく損をしてしまう恐れがあります。
資産運用は上げ下げがあるものの、確実に資産を増やしていくには長期的に運用する考えが必要です。長期的運用であれば、利息を再投資して資産を増やす複利効果が期待できますから、投資先の値動きにも左右されることもなくなります。
また、短期売買では常に値動きをチェックする必要がありますが、長期的運用であればある程度の範囲内で判断できるため、損失のリスクがおさえられます。
10万円の資金を着実に増やすには、長期的視点を持った運用が重要です。
生活資金は残しコツコツ積み上げる投資をする
資産運用は、生活資金などとは別に余剰資金で運用するようにしましょう。なぜなら、生活資金に資産運用を取り込んでしまうと、生活を圧迫してしまう可能性があるためです。
将来の備えに資産運用をおこなうため、資産運用が日々の生活を圧迫してしまうと元も子もありません。
資産運用は生活資金とは別で管理していく行動が大切です。
短期間で儲かる話などに注意する
残念ながら資産運用をはじめる方を狙った、通常ではあり得ない利回りなどの儲け話などがありますが、資産運用に裏技などはありません。
投資の平均利回りは5%~7%が基本であるため、それ以上の利回りはあり得ない話として認識しておきましょう。とくに、資産運用初心者に向けて、SNSなどからの勧誘も多くありトラブルに発展する事例も多くあります。
10万円資金が突然数倍になる話は、詐欺や悪質な投資話でもあるため簡単に儲かる話しなどには乗らないよう注意しましょう。
まとめ
ここまで、初心者でも資産運用を10万円からはじめる運用方法を紹介しました。
現在は、10万円からでもスマートフォンなどから簡単に資産運用が開始できます。
また、長期的運用を目指すことで利益から再投資して資産を増やせる可能性や、株式投資であれば株主優待が受けられるなどさまざまなメリットが受けられるでしょう。
そのため、短期運用ではなく長期的目線で将来の備えとしての運用が大切になります。貯金だけでは満足できない方は、まず手軽な資金から資産運用を開始して資産運用の仕組みなどを掴んでみてはいかがでしょうか?
将来のお金の不安を少しでも軽くしたい方は、ぜひ手軽に資産運用をはじめてみてくださいね。
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